こうして私の借金人生は始まった

私は20歳の時に数百万円の借金を背負いました。正確に言うと、両親と共に背負ったような形でした。それは父が知人の保証人を引き受けたことが原因で背負うことになった借金でした。もちろん、私は一切関わってはいません。しかし、貧しかった我が家でしたので、当時、社会へ出て働き始めた私も、その返済を手伝わざるを得なかったのでした。
もちろん、その借金は数年後には完済しました。親子で頑張ったからこそ、無事に完済できたのでした。しかし、実はそれを完済する前に、またもや他人の借金の肩代わりをするようなハメになってしまい、返済の苦労は続いたのでした。詳細は省きますが、そうこうしているうちに私はすっかり借金グセが付いてしまって、いつしか借金とその返済が当たり前の人生を歩むようになってしまったのでした。こうして私の長い借金人生が始まったのです。
そんな中、私も人並みに結婚して家庭を持ちました。しかし、結婚後も借金の返済に追われています。家財道具を揃えるためにお金を借りたり、子供が生まれて引っ越しをする時にも借金をして、また、家族の突然の事故や病気で借金したり、その他諸々、とにかく私の人生は借金の連続でした。このようにして借りては返し、返してはまた借りることを繰り返すうちに、とうとう私も50代の中高年となってしまいました。
今までに借りた借金の総額は、いちいち覚えてはいません。しかし、軽く1000万円は越えているでしょう。大手都市銀行、地方銀行、サラ金、信販系の金融機関、各種のキャッシングにローンカードなど、様々なところから借金しています。きっと私のような者のことを、世間では多重債務者と呼ぶのでしょう。
しかし、私にも誇るべき点が一つだけあります。それは、返済のトラブルが一度もないということです。この点だけは、我ながら大したものだと思います。そして長かった私の借金人生も、あと数年で完済の目処も立ちました。60歳定年を迎える前に何とか完済できそうなので、ひとまず安心です。